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質問内容

準1級の新しい問題形式の傾向と対策

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回答

準一級の問題は、幾度かの変遷を経て現在の形式になっていますが、直近では平成18年度第1回目に問題形式が変更されています。
具体的な変更点について、その傾向と対策をまとめました。
 
平成17年度第3回目までの問題形式
 
1) 読み 30問(各1点)
2) 表外の読み 10問(各1点)
3) 熟語の読み・一字訓読み 10問(各1点)
4) 書き換え 5問(各2点)
5) 誤字訂正 5問(各2点)
6) 四字熟語・書き取り 10問(各2点)
6) 四字熟語・解説/意味 5問(各2点)
7) 書き取り 15問(各2点)
8) 対義語・類義語 10問(各2点)
9) 故事・諺 10問(各2点)
10) 文章題・書き取り 10問(各2点)
10) 文章題・読み 10問(各1点)
 

平成18年度第1回目からの問題形式
 
1) 読み 30問(各1点)
2) 表外の読み 10問(各1点)
3) 熟語の読み・一字訓読み 10問(各1点)
4) 共通の漢字 5問(各2点) →書き換え問題から共通の漢字の問題に変更された。
5) 書き取り 20問(各2点) → 問題が15問から20問に増えた。同音・同訓異字を問う問題が一対増えて二対になった。
6) 誤字訂正 5問(各2点)
7) 四字熟語・書き取り 10問(各2点)
7) 四字熟語・意味/読み 5問(各2点) →意味に加えて、読みの知識が必要になった。
8) 対義語・類義語 10問(各2点)
9) 故事・諺 10問(各2点)
10) 文章題・書き取り 5問(各2点) →問題が10問から5問に減った。
10) 文章題・読み 10問(各1点)
    →文章題の本文が1,000字前後から700字前後に減った。
 
(変更点1) 常用漢字の書き換え問題が無くなり、常用漢字の共通する漢字を答えさせる問題に変更された。
 
【出題例】
 
平成19年度3回目第4問の1
 
次の各組の二文の( )には共通する漢字が入る。その読みを後の□から選び、常用漢字(一字)で記せ。
 臆(1)もなく嘘を吐く。
 (1)妖な事もあるものだ。
 
答え: 面
 
【傾向】
 
同じ漢字が使われる文が二つ用意されている。二つのうち一つが分かれば答えられる。
 
解答の漢字は、常用漢字で解答する。表外漢字で回答した場合は、問題指示無視で不正解になる。
 
解答の漢字以外の問題文には、常用漢字だけではなく準1級の漢字も使われる。
 
解答の漢字は、熟語の一部として音読みが問われている。今のところ訓読みが問われたことはない。
 
解答の漢字の読みは、必ず選択肢にある。
 
選択肢は、ひらがなで五十音順に二列に並べられている。
 
選択肢は全部で8つあり、解答には使われないダミー選択肢(錯乱選択肢)が3つある。
 
解答の漢字を配当級別に整理すると、低い級に配当されている漢字が中心になっている。
常用漢字のうち、教育漢字(5級~10級・小学校で習う漢字1006字)が37字で、出題数の82%以上を占める。
 2級・準2級 → 3字(矯、披、疎) / 配当漢字数: 337字
 3級 → 0字 / 配当漢字数: 286字
 4級 → 5字(途、涙、鬼、脱、俗) / 配当漢字数: 316字
 5級 → 8字(傷、座、骨、欲、供、疑、納、権) / 配当漢字数: 181字
 6級 → 5字(余、布、故、幹、恩) / 配当漢字数: 185字
 7級 → 9字(利、利、希、差、満、器、脈、辺、望) / 配当漢字数: 200字
 8級 → 8字(幸、指、曲、世、面、命、係、決) / 配当漢字数: 200字
 9級 → 5字(馬、画、雲、直、高) / 配当漢字数: 160字
 10級 → 2字(石、足) / 配当漢字数: 80字
 

【対策】
 
当サイトのユーザーの結果報告によると170点~180点で合格された方でも5問中2問しか解答できない方も少なくなく、得点源というより"守り"の問題です。
つまり、この問題で満点を狙うような学習は、短期合格を目指す場合には非効率です。目標は3問以上正解、最低でも2問は正解しましょう。
5問正解なら・・・豊富な語彙力で持ち、日本語を自在に操れる表現力があります。1級合格レベルです。
4問正解なら・・・1級を十分に狙えるにふさわしい語彙力です。
3問正解なら・・・準1級合格にふさわしい語彙力です。
2問正解なら・・・準1級合格に最低限必要な語彙力レベルです。語彙力としては2級レベルです。
1問正解以下・・・準1級の前に2級以下の漢字練習を行なって日本語の基礎力を付けてください。
 
予め解答漢字の読みの選択肢が列挙されているため、各問題で一つずつ選択肢を当てはめて、知っている熟語がないか考えるのも手です。
 
すこしテクニカルですが、常用漢字を音読みで整理するというのも手です。
たとえば、常用漢字のうち音読みで「ば」と読むのは、「馬」と「婆」しかありません。その知識があると、平成18年度第二回の5は解答しやすくなります。
 
この問題形式になって9回行なわれたものの(2009年2月現在)、解答が同じ漢字は45問中2問だけ(「利」の字)です。今のところ、漢字の偏りなく出題されています。
それでも、敢えて効率よい対策を考えるのであれば、前述の通り教育漢字1006字を中心に、音読み別に整理するのが一案です。その際、出題済みの漢字以外の漢字を整理するとよいでしょう。
 
【過去の出題実績(問題の原文は掲載していません)】
 
平成18年第1回
 希 → 古希・希代 [正解するべき問題・「(き)代」と前後の文で正解を導けるはず]
 幸 → 薄幸・射幸心 [正解するべき問題・「射(こう)心」と前後の文で正解を導けるはず]
 利 → 犀利・利鞘
 傷 → 食傷・中傷 [正解するべき問題・「中(しょう)」と前後の文で正解を導けるはず]
 矯 → 奇矯・矯飾
 
平成18年第2回
 座 → 座興・座視 [正解するべき問題・「(ざ)視」と前後の文で正解を導けるはず]
 余 → 余録・余年 [正解するべき問題・「(よ)年」と前後の文で正解を導けるはず]
 差 → 差損・差配
 満 → 満腔・満天下
 馬 → 馬齢・下馬評 [正解するべき問題・「下(ば)評」と前後の文で正解を導けるはず]
 
平成18年第3回
 布 → 布達・布衣の交わり
 故 → 故買・世故
 画 → 参画・画然 [正解するべき問題・「参(かく)」と前後の文で正解を導けるはず]
 器 → 什器・才器 [正解するべき問題・「什(き)」と前後の文で正解を導けるはず]
 雲 → 凌雲・雲霞 [正解するべき問題・「(うん)霞」と前後の文で正解を導けるはず]
 
平成19年第1回
 骨 → 気骨・叛骨 [正解するべき問題・「気(こつ)」と前後の文で正解を導けるはず]
 途 → 壮途・途絶
 指 → 指呼・指弾 [正解するべき問題・「(し)弾」と前後の文で正解を導けるはず]
 曲 → 私曲・委曲
 世 → 経世・蓋世 [正解するべき問題・「蓋(せ)」と前後の文で正解を導けるはず]
 
平成19年第2回
 脈 → 気脈・命脈 [正解するべき問題・「気(みゃく)」と前後の文で正解を導けるはず]
 幹 → 才幹・躯幹
 披 → 披見・開披 [正解するべき問題・「(ひ)見」と前後の文で正解を導けるはず]
 涙 → 声涙・紅涙
 欲 → 胴欲・欲得ずく [正解するべき問題・「(よく)得ずく」と前後の文で正解を導けるはず]
 
平成19年第3回
 面 → 臆面・面妖 [正解するべき問題・「(めん)妖」と前後の文で正解を導けるはず]
 望 → 望外・輿望
 供 → 供応・供託 [正解するべき問題・「(きょう)託」と前後の文で正解を導けるはず]
 疑 → 疑団・疑獄 [正解するべき問題・「(ぎ)獄」と前後の文で正解を導けるはず]
 鬼 → 鬼籍・債鬼
 
平成20年第1回 ※ この回の問題は、ユーザーの方から情報を頂きました。どうもありがとうございました。
 命 → 露命・奔命
 石 → 薬石効なく・柱石 [正解するべき問題・「薬(せき)効なく」と前後の文で正解を導けるはず]
 脱 → 脱稿・脱兎の勢い [正解するべき問題・「(だっ)兎の勢い」と前後の文で正解を導けるはず]
 納 → 納采の儀・御笑納
 係 → 係争中・係累 [正解するべき問題・「(けい)争中」と前後の文で正解を導けるはず]
 
平成20年第2回
 足 → 長足・御足労 [正解するべき問題・「御(そく)労」と前後の文で正解を導けるはず]
 利 → 冥利・利敵 [正解するべき問題・「冥(り)」と前後の文で正解を導けるはず]
 俗 → 俗耳・俗臭
 権 → 権高・強権 [正解するべき問題・「強(けん)」と前後の文で正解を導けるはず]
 疎 → 疎意・疎明
 
平成20年第3回
 直 → 廉直・愚直 [正解するべき問題・「愚(ちょく)」と前後の文で正解を導けるはず]
 恩 → 恩廉・忘恩
 辺 → 辺幅・那辺
 決 → 決別・専決 [正解するべき問題・「(けつ)別」と前後の文で正解を導けるはず]
 高 → 高庇・高踏的 [正解するべき問題・「(こう)踏的」と前後の文で正解を導けるはず]
 
(変更点2) 書き取り問題が15問から20問に増えた。同音異義語を問う問題が一対増えて二対になった。
 
後述の文章問題の書き取り問題が減った代わりに、同じ問題数分だけ単文の書き取り問題が増えた。
 

(変更点3) 四字熟語問題が、意味に加えて、読みの知識が必要になった。
 
【出題例】
 
平成19年度3回目第6問の問2の1
 
次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の□から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。
1 猛烈に勉強すること。
 
正解選択肢: 磨穿鉄硯
 
答え: ません
 
【傾向】
 
選択肢は全部で8つあり、解答には使われないダミー選択肢(錯乱選択肢)が3つある。
 
【対策】
 
今までのように、四字熟語の意味だけではなく、読めるように学習しなければなりません。
個々の四字熟語については、書けて、読めて、意味が分かるようにしてください。
 

(変更点4) 文章題の書き取り問題が10問から5問に減った。
 
前述の単文の書き取り問題が増えた代わりに、同じ問題数分だけ文章題の書き取り問題が減った。
 

 
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