質問内容
漢字検定試験(漢検)準1級の合格対策を教えて下さい。
回答
漢字検定試験(漢検)準1級は非常に範囲が広いですが、得点しやすいものと得点しにくいものがあります。
合格すると、高校で単位認定されたり大学入試の際に加点など優遇措置が受けられることもあります。
効率よく合格するには、傾向と対策を分析して得点しやすい分野を中心に勉強することが合格への近道です。
■ 日本漢字能力検定協会の公式資料により基礎データ
≪ 漢字検定試験(漢検)準1級 ≫
対象: 大学生レベル
対象漢字数: 約3000字
満点: 200点
合格最低点: 160点
合格率: 10%前後
■ 学習時間の目安 (試験対策の学習をした場合)
2級合格レベルの人が準1級に合格するためには、約80時間程度必要です。(1日2時間で1ヶ月半が目安)
問題集に換算すると、3冊分です。
準1級は、2級に比べて学習範囲が記憶量ベースで3倍以上になるため、1冊だけでは足りません。
■ 出題傾向
通年、漢字検定試験(漢検)準1級は以下の問題構成となっています。
第1問 【配点: 30点】 読み (⇒音読みと訓読みが出題されます)
第2問 【配点: 10点】 表外読み
第3問 【配点: 10点】 熟語の読み
第4問 【配点: 10点】 旧字体
第5問 【配点: 10点】 誤字訂正
第6問 【配点: 30点】 四字熟語の書き取り・意味
第7問 【配点: 30点】 書き取り
第8問 【配点: 20点】 対義語・類義語
第9問 【配点: 20点】 故事・ことわざ
第10問 【配点: 30点】 文章題による書き取り・読み
■ 漢字検定試験(漢検)準1級に効率的に合格するための学習対策
1. 出題可能性が高く出題範囲が狭い分野を狙います。
出題範囲が限定されるため、以下の得点率を目標にして下さい。
第4問(旧字体) ⇒ 満点[10点]
2. 勉強しやすい分野を狙います。
書き取りに比べて読み取りは比較的得点がしやすい分野です。
以下の得点率を目標にして下さい。
第1問(読み) ⇒ 9割[27点]
第2問(表外読み) ⇒ 9割[9点]
第3問(熟語の読み) ⇒ 9割[9点]
第10問(文章題による読み) ⇒ 9割[9点](読みのみ)
上述の出題分野を着実にこなすことにより、配点70点中64点以上取ることをまず目標にして下さい。(短期合格のための最優先課題です)
残りの配点130点は漢字の書き取りになりますが、出題範囲が広く絞りにくい分野です。しかし、出題される漢字は指定されているので熟語と一緒に覚えて8割の得点率を目指してください。
漢字検定1級より合格率が低い要因の一つとして出題範囲が絞りにくい書き取りが多いことがあげられます。ただし、出題範囲の漢字量は半分ですので、出題頻度の高い漢字の熟語を中心に学んでいけば合格も近いでしょう。
■ 当サイトの練習問題で出来ること。
当サイトの練習問題で学習して頂くことにより、前述の「効率的に合格するための対策」で述べた1.と2.に着実に到達できるようになります。
漢字の書き取りに付きましては、独自に企画・開発した『手書き文字照合機能』により本番により近い練習ができます。
又、新聞・テレビ・雑誌でどのような漢字がよく使われ、どのような使われ方をしているのかを定期的に調査集計しコンテンツを制作しておりますので、漢字検定(漢検)だけではなく一般教養として漢字を学ばれる方にもお役に立てるのではないかと考えております。
宜しければ、当サイトの練習問題集(無料) [成績管理機能・合格判定付]も、合わせてご利用下さい。